イタリアを知ろう　withリモネン料理長 #4 ラツィオ州　①〜地理編〜

第４回はイタリア半島の中部にあるラツィオ州のご紹介です。

どんなとこなの？

州都：ローマ

面積：17,208㎢

人口：5,728,688人

人口密度：332.9人/㎢

ラツィオ州は西はティレニア海に面し、東にはアペニン山脈が広がる。半分は丘陵地帯で占められていて、残りは山岳地帯と平野部で形成されている。多くの地域は地中海性気候で温かいが、山岳地帯では降雨量も多く涼しい気候になっている。

3000年もの歴史があり、ローマ帝国の時代から残る歴史的な文化遺産が集中し「永遠の都」とも呼ばれる首都のローマは政治や文化、経済の中心である。

観光名所は？

・コロッセオ

ローマ帝政期の西暦80年に造られた円形の闘技場。収容人数は50000人ほど。当時は多くの剣闘士たちが猛獣と戦ったり、剣闘士同士で戦わせる市民の娯楽施設であり、処刑場の役割も果たした。剣闘士の多くは奴隷や戦争の捕虜から選ばれた。現在はローマを代表する観光名所になっていて内部も見学可能。人気のため予約は必須。

・スペイン広場

ローマの中心街にある広場。名前の由来は広場の近くにスペイン大使館があること名付けられた。写真手前に見えるのはベルルーニ作の「バルカッチャの噴水」。奥の階段は「スペイン階段」と呼ばれており、トリニタ・デイ・モンティ教会へと続く。

・トレビの泉

ローマにあるバロック時代に30年の年月をかけて造られた大きな噴水のある美しい泉。真っ白な大理石が使われている。スペイン広場からも近く世界遺産には登録されていないが毎日多くの観光客で賑わう。泉に向かって後ろ向きでコインを投げると願いが叶うという言い伝えがあり、1日で3000ユーロものコインが集まる。

・バチカン市国

バチカン市国はローマ市内にあり、1929年にラテナノ条約によって独立国となった。大統領や国王は存在せずローマ法王が国を統治していて全世界のカトリック教会の総本山となっている。人口は約800人で面積は0.44㎢。国内には様々な歴史的建造物や芸術作品が存在し、1984年に国全体が世界遺産に登録された。観光客は絶えずイタリアとの出入国は自由となっている。